
『リトリート・アイランド』 (2011年 イギリス)
連休で久し振りに若干の余裕が出来たので、なんとなくカレーを作ることにした。
市販の固形カレーこそ使うものの、その他の材料は多少面倒なことをやってみようかしら・・・とアンニュイげに思考する気分だったので、玉ねぎを飴色になるまで炒めるという、よく聞くアレを作った。それだけで1時間近く消費したけど。
作り終えて試食してみると、たぶん今まで作った中では一番美味しかったので、もうこの連休はこれ以上めんどくさいことはやらないことにした。
そんなわけで、最近よく観ている『メンタリスト』と抱き合わせでこのよく分からない映画も借りてきたのですが・・・、観終えてみると決して駄作という類のものではなかったです。
原題は『RETREAT』。
ハリウッド映画ではないので、ストーリーは比較的単純で分かりやすいです。
マーティンとケイト夫妻は、休暇で大西洋の孤島を訪れる(他にこの島にいる人間はなし)。
滞在数日後、怪我を負った男が道端に倒れているのを発見し、夫妻は滞在している家へ連れ帰る。
意識が回復してから話を聞いてみると、その男はジャックという軍人で、軍での訓練中にボートが岩に乗り上げて怪我をしたのだと夫婦に説明する。
しかしすぐその後になって彼は、島の外・・・本土で新型のインフルエンザウイルスによる感染が急激に広がっているということを話す。
世界中に広まりつつあるその脅威の最中、命からがらこの島に辿り着いたというジャックだが、ウイルスの侵入を防ぐために、家を封鎖して誰も中に入れないようにすると言い出し、勝手に板を集めてドアや窓の封鎖作業を始める
いきなりそんなことを言われてもマーティンとケイトは信じられず、島外との唯一の連絡手段である無線も故障して使えなくなってしまっているため、事実を確認するすべもない。
やがて、ジャックの一方的な態度に不信感が募っていく夫妻は島を出ていこうとするが、ジャックはそれを認めず銃で脅して島に留まるよう強制する。
・・・という具合で、ジャックの言う島の外で起こっているというパンデミックは事実なのか、それともそんなものは嘘で、何か別の目的で夫妻はジャックに監禁されているのか? その真相を期待しつつ、緊迫した夫妻とジャックのやり取りを観ていくという内容になっています。
また、そういうストーリーの筋の楽しみとは別に、人間ドラマの面もそこそこあります。
主演はキリアン・マーフィ。
個人的には、クリストファー・ノーラン版の『バットマン』シリーズにスケアクロウとして出演していた印象が強いけど、ゾンビ系映画『28日後...』に主演していた俳優でもありますね。
この人は、イカれた人物から素朴な人間味のある人物まで、色んなキャラを上手く演じられる人だと思います。今作では後者のタイプだけど、この映画を観ている人の同情を買うような哀切感漂う人物を演じています。・・・というより、そういう雰囲気を元々持っている俳優のような気もします。
ともあれ、映画として劇場で観るとしたら物足りなさを感じるかもしれないけど、テレビドラマとして観れば十分な味があるように思います。だからDVDで借りてくるくらいがちょうどいいかも。
オチを書いてしまうのはアレなので避けるけど、真相の意外性としては、それほどマンネリも甚だしいというタイプのものではなかったので、わたくしは満足でした。
最後まで観ると、後味が良いか悪いかということは置いておいて、主要人物の全員(マーティン、ケイト、ジャック)に同情を感じるような、悲しい話だと思います。
posted by kasasagi at 02:06|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
映画